2010年4月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比5.8%増の67.2万戸となりました。
二ヶ月連続の増加です。
二ヶ月連続の増加です。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比10.2%増の年率換算59.3万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比18.6%減の同7.9万戸となりました。
上のグラフは、住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。
グラフを見て分かるように、一戸建て住宅の着工件数は2009年初めに底を打っていますが、回復力は弱く、その後、底這い状態が一年ほど続いています。
今月は、やや大きく上昇していますが、これは、政府の住宅取得支援策の期限切れ前の、駆け込み需要で、来月以降は、その反動で、再び低迷すると考えられます。
住宅投資という米国の重要な成長エンジンは依然、停止しており、当面の間、低成長が続くと予想されます。