2010年3月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比1.6%増の62.6万戸となりました。
二ヶ月ぶりの増加です。
二ヶ月ぶりの増加です。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比0.9%減の年率換算53.1万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比18.8%減の同9.5万戸となりました。
上のグラフは、住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。
グラフを見て分かるように、一戸建て住宅の着工件数は2009年初めに底を打っていますが、回復力は弱く、その後、底這い状態が一年近く続いています。
これは、中古住宅の在庫が積み上がっているために、新築住宅に対する需要が少なくなっているからです。
住宅投資という米国の重要な成長エンジンが停止していることで、当面の間、低成長が続くと予想されます。