2011/10 米・住宅着工件数 年率 62.8万戸 ↓

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米商務省が発表した2011年10月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比0.3%減の62.8万戸となりました。

また、今後の住宅建設動向の先行指標となる住宅着工許可件数は、前月比10.8%増の年率65.3万戸となりました。


上のグラフは、1968年からの住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
Housing Starts decline slightly in October

グラフのように、住宅着工件数は、歴史的な低水準での、底這いの状態が続いていましたが、この数ヶ月で、やや、上昇のトレンドが観測されています。

一方で、一戸建て住宅の着工件数は横這いが続いています。

これは、集合住宅の着工件数の増加が、全体を押し上げている結果です。
雇用環境が依然として厳しい米国では、郊外の一戸建て住宅よりも、仕事を探し易い、都心部の集合住宅の需要が高まっています。
また、ガソリン価格の高騰も、郊外から都心部へという流れを作り出しています。