エリトリア - アフリカの隠れた有望国

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JOGMECが、アフリカ東部のエリトリアについて、レポートしています。


エリトリアは、10万平方キロの広大な海域の堆積盆に試掘井がわずか12坑しか掘削されていない。

・紅海ではガスの発見坑井が存在し、また多くの坑井で油ガス徴を確認しており、探鉱ポテンシャルが残されているものと推察される。

・油田やガス田が発見された場合の開発環境としても、対岸にサウジアラビアのジェッダなどの人口密集地域を控えており、また紅海は多くの船舶が行き来する主要航路であることから、好都合である。

・一方、鉱物資源探査については最近活発化しており、2010年後半に陸上西部の鉱区で金鉱山からの生産を開始する。現在計14 の外国企業が探鉱活動中である。特に最近は中国企業の参入が目立ち、医療機関の支援などを通じて同国との関係を強めている。

・現在首都アスマラ市は治安が良く、比較的政治的リスクも低いと言える。

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エリトリアは、上記のような、石油・天然ガスや鉱物資源の他に、地熱エネルギーも豊富に持っています。
また、治安が良くて、「女性が夜に外出できる、アフリカで数少ない国の一つ」だそうです。
気候も温暖で、将来、観光地として脚光を浴びる可能性もあります。
中国との関係が深く、大々的な資金援助や人材派遣も行われているとのことです。

ただし、1993年の独立以来、イサイアス大統領率いる暫定政府による一党独裁制統治ということもあり、決して政治的リスクが低いとは言えないということを、留意しておく必要があります。