米国 シェールガスからタイトオイル開発へ

JOGMECが、米国で増産の兆しが見える非在来型石油のタイト・オイルについてレポートしています。

タイトオイルとは、浸透性の悪いタイトな油層にある石油で、これまで開発が進んでいませんでした。
しかし、シェールガスの開発が進んだことによって、その技術(水平掘りや水圧破砕法)を利用した
タイトオイルの開発が可能になってきました。


・石油生産が減退していた米国は、2008年以降、メキシコ湾大水深域とともに、陸上の非在来型石油
(タイトオイル)開発が活発化しており、増産に転じている。

・陸上開発の復活の背景には、国内においてガスが安値で、原油が高値で取引されていること、また、
改良を重ねたシェールガス開発手法(水平掘りや水圧破砕法等)が応用・適用されていることが挙げら
れる。

・現在、大幅に増産しているのが、米国北部からカナダに広がるBakken Shale(タイトオイル)からの生
産である。フィールドベースでより良い開発方法に改良され、1坑井あたりの累積生産量が増加してお
り、探鉱開発コストも低下している。

・北米では、シェールガス開発の手法が、Bakken Shale のほか、Eagle Ford Shale など他のタイトオイル開発に適用され始めている。登場したシェールガス開発技術は、非在来型のタイトオイル開発にも貢
献することが期待され、埋蔵量の増加に繋がる。

・さらに、国際展開は、シェールガスよりもタイトオイルのほうが可能性が高いかもしれない。石油開発
はインフラへの依存性が低い上に、最近では世界的に販売価格が高い点で有利である。

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エネルギー価格の高騰によって、石油や天然ガス関連の新技術の開発も進んでおり、目が離せなくなってきました。
今後、原子力再生可能エネルギーとの競争も激しくなると思います。