2009年8月 米・住宅価格(ケースシラー指数)  +1.4%(前月比)

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米国の8月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数(ケースシラー指数)は、前月比で、1.2%上昇しました。


前月比では、四ヶ月連続の上昇になっています。

上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Case-Shiller Home Price Index Increases in August

現在の価格上昇は、米国政府の住宅購入支援策によるものと考えられ、政策の対象範囲が縮小される12月以降は、その効果が薄れて、住宅価格が再び下落する可能性があります。

ケース・シラー住宅価格指数の考案者の1人として知られる米エール大学経済学部のロバート・シラー教授は、ここ数カ月みられる米住宅価格の上昇は持続可能でない恐れがあり、一部地域での価格上昇は「バブルの域」となっているようにみられる、との認識を示しました。(ロイター)


上のニ番目のグラフは、米・財務省が金融機関に対して行ったストレステストで、前提としたケースシラー指数の予測シナリオです。

緑の線が基本シナリオで、青い線が悲観シナリオで、実際のケースシラー指数は、赤い線で表されています。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
House Prices, Stress Test and Price-to-Rent

現在までのところは、住宅価格の下落ペースは、基本シナリオよりも緩やかな良い状況にあると言えます。
金融機関の不良債権の処理に関しては、住宅価格はポジティブな影響を与えていると思います。