欧米石油メジャーの経営戦略 ガスシフトと石油シフト

JOGMECが欧米石油メジャーの経営戦略の動向についてレポートしています。


・シェル、エクソン、BPなどのスーパーメジャーは、石油からガスへシフトしている。

・収益性の低い石油下流部門の縮小を進める。

・石油一貫操業からLNGビジネスを中心にガスシフト

・その一方で、EnCanaやSunCorなどの会社は、オイルサンドやシェールオイルなどの非在来型石油資源に特化して、石油シフトを行っている。

・また、タイトガス、シェールガス、炭層ガスなどの非在来型ガス資源に特化した、XTO Energy社やChesapeake社などの企業も台頭。

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欧米石油メジャーは、LNGを中心とした天然ガスにシフトしています。
これは、市況商品で価格変動の激しい原油に比べて、長期契約で価格を固定化できるガスの方が、安定した収益をあげられるからです。
また、最近の原油の開発地域が、陸上から深海・極地とシフトして、コスト負担が大きくなっているという事情もあります。
このように、原油への投資が減ると、将来の供給に不安が残ります。