2009年9月 米・中古住宅販売 年率557万戸

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

2009年9月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。


中古住宅販売戸数は前月比9.4%増加して、年率557万戸となりました。市場予想の535万戸を大きく上回りました。

これは、住宅ローン減税の効果が大きく寄与していると考えられます。

上の最初のグラフは、中古住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Existing Home Sales Increase in September

ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の変化率の推移です。

住宅在庫は前月比7.5%減の363万戸と前月から縮小しました。
中古住宅在庫の減少は良い兆候ですが、しかし、正常値と比べて、依然、高い水準に在ります。

三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の推移です。
現在の販売ペースで7.8カ月分と、これも前月から減少しています。

中古住宅の在庫と供給月数の減少は、通常は良い兆候ですが、今回は、住宅ローン減税による人工的なもので、長続きはしないと考えられます。

例えば、中古住宅の在庫が減少している一方で、集合住宅の空室率が急増して賃貸料が低下しており、今後は、賃貸を選択する人が増えると考えられます。

また、住宅ローンの延滞の増加で物件の差し押さえが急増しており、今後、中古住宅の在庫が再び増える可能性も高いと考えられます。