全米リアルター協会（ＮＡＲ）から、２０１０年５月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。
中古住宅販売戸数は前月比２．２％減少して、季節調整済みの年率換算で５６６万戸となりました。
ＮＡＲによると、住宅ローン申請処理手続きの遅れが影響したとのことです。
ＮＡＲによると、住宅ローン申請処理手続きの遅れが影響したとのことです。
ニ番目のグラフは、２００２年からの中古住宅在庫の推移です。
５月の中古住宅在庫は前月よりも減少して、３８９万戸となりました。
在庫水準は、２００５年以前の平均値（２００～２５０万戸）と比べて、２倍近い高水準に在ります。
三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の２００１年からの推移です。
現在の販売ペースで８．４ヶ月分と、在庫減を上回る販売減で前月よりも悪化しています。
正常値は、６ヶ月程度です。
現在の販売ペースで８．４ヶ月分と、在庫減を上回る販売減で前月よりも悪化しています。
正常値は、６ヶ月程度です。
今後、住宅購入者向け税控除措置の期限切れで、さらに、住宅販売数が減少するため、２０１０年の後半から２０１１年にかけて、供給月数は、１０ヶ月程度まで上昇すると予想されています。
供給月数が６ヶ月を上回ると、住宅価格に下落圧力がかかると言われており、２０１０年の後半から２０１１年にかけて、住宅価格も５～１０％程度下落すると予想されています。
