2009年7月 米・住宅価格(ケースシラー指数)  +1.6%

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米国の7月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数(ケースシラー指数)は、前年比で、13.3%低下した一方で、前月比では、1.6%上昇しました。


前月比では、三ヶ月連続の上昇になっています。

上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Case-Shiller House Prices increase in July

グラフから住宅価格が底入れして、上昇に転じているように見えます。
しかし、年末以降、住宅の差し押さえが急増すると予想されることから、再び住宅価格が下落する可能性も、依然、高いと言えます。

ニ番目のグラフは、米・財務省が金融機関に対して行ったストレステストで、前提としたケースシラー指数の予測シナリオです。

緑の線が基本シナリオで、青い線が悲観シナリオで、実際のケースシラー指数は、赤い線で表されています。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
House Prices, Stress Test and Price-to-Rent

現在までのところは、住宅価格の下落ペースは、基本シナリオよりも緩やかな良い状況にあると言えます。
金融機関の不良債権の処理に関しては、住宅価格はポジティブな影響を与えていると思います。