上の写真は、牛が草を食んでいる普通の田園風景に見えますが、実は、農業と畜産業の未来を暗示する重要な意味を持っています。コメ・減反・食と農
・この写真の牛は、作付けされたモミロマンという品種の飼料用稲を食べています。
・放牧地は、水田だった耕作放棄地を利用しており、妊娠中の雌牛5頭が放牧されています。
・サイレージ化する場合に比べ補助単価が低いのが難点ですが、以下の利点があります。
・草も餌になるため除草剤を必要としない。その結果、コストが安く、安心安全である。
・米の収穫作業や運搬、保管などの必要がないので、コストがかからない。
◆◆◆
今後、トウモロコシなどの輸入飼料の価格上昇が予想され、国産の飼料の利用が増えると考えられます。
その時には、単に飼料が国産に置き換わるだけでなく、上のように、飼料の地産地消が行われ、農業と畜産業が融合して、これまでの畜産業とは、経営形態も一変する可能性があります。