田んぼで牛がイネを食べる風景

イメージ 1

上の写真は、牛が草を食んでいる普通の田園風景に見えますが、実は、農業と畜産業の未来を暗示する重要な意味を持っています。コメ・減反・食と農


・この写真の牛は、作付けされたモミロマンという品種の飼料用稲を食べています。

・従来は保存が利くように乳酸発酵(サイレージ化)させてから食用にしていた飼料用稲を、作付けの状態で直接牛に食べさせる岐阜県内初の試みが瑞浪市日吉町北野の放牧地で始まりました。

・放牧地は、水田だった耕作放棄地を利用しており、妊娠中の雌牛5頭が放牧されています。

・サイレージ化する場合に比べ補助単価が低いのが難点ですが、以下の利点があります。

・草も餌になるため除草剤を必要としない。その結果、コストが安く、安心安全である。

・米の収穫作業や運搬、保管などの必要がないので、コストがかからない。

◆◆◆

今後、トウモロコシなどの輸入飼料の価格上昇が予想され、国産の飼料の利用が増えると考えられます。

その時には、単に飼料が国産に置き換わるだけでなく、上のように、飼料の地産地消が行われ、農業と畜産業が融合して、これまでの畜産業とは、経営形態も一変する可能性があります。