トリウムを原料とした原子力発電

TODでトリウムを原料とした原子力発電について、取り上げられていました。


トリウムは、ウランよりも豊富に自然界に存在し、発生する放射性廃棄物の量も少なく、取り出せる兵器転用可能なプルトニウム量も少ないなどの利点があります。

一方、燃料に加工するコストがウランよりも高い、トリウム用原子炉の開発コストが高いなどの問題があって、商用のトリウム炉は未だ開発されていません。

今後、50年はウランの利用が可能と見られているので、その後に、トリウム原料の原子力発電が盛んになると考えられています。

しかし、環境保護意識の高まりや、インドのようなトリウム資源の豊富な国の開発意欲の高まりによって、意外に短期間で商用トリウム炉の開発が進む可能性があります。

Wired News でもそのような動きを伝えていました。
Thorium Fuels Safer Reactor Hopes