日本の原発というスワンは、どの程度、ブラックなのか

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上の二枚の写真は、福島第一原子力発電所を上空から撮影したものです。
1枚目が、地震の前に撮影したもので、2枚目が津波襲来の後に、撮影したものです。

二枚を比較すると、津波の後で、海に面した建物が何棟か、失われているか、泥で判別が付かなくなっているようです。

TODの nate hagens 氏が、福島第一原発の事故について、ブログにまとめています。(写真はブログからのコピーです。)
原典は、彼の友人の Nicole Foss氏の以下のブログです。
The Automatic Earth
英語ですが、非常に正確で、客観的に書かれており、現時点で、最も信頼できる資料のひとつだと思います。


主なポイントは、以下の通りです。

・現時点で、圧力容器の破壊などにつながる可能性は低い。

チェルノブイリ事故とは、質的にまったく異なる事象である。

・ただし、今後、永久的な廃棄の前に、原子炉を完全に冷却するのには、約100年の時間を要するだろう。

・また、その間に、多くのコストがかかり、様々な管理上の問題点が発生するだろう。

・この事故は、ブラックスワンと呼ばれる予測不可能な事象ではなく、開発当初より勘案すべき問題である。

・このような問題点を勘案すると、原子力発電は、非常に長期間に多額の資金が必要となる。

・建設と運転のコストが安く、温暖化ガスを排出しないといった理由で、原子力発電を採用すべきではない。

原子力発電は、今後の化石燃料の減少に対する緩衝となるが、代償として、高いコストを払う必要がある。