2011/3 世界の小麦需給 在庫率 27.4% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年3月)によると、期末在庫率が、前月より0.7%増の27.4%となりました。


供給量:647.60(-5.1%)
消費量:663.02(+1.6%)
期末在庫量:181.90(-7.8%)
期末在庫率:27.4%(-2.8ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
大きな変更なし

【需給】
ロシアをはじめとする旧ソ連諸国の干ばつ、EU西部の熱波等から世界の生産量は減少し、消費量を下回る。なお、豪州東部やアルゼンチンでは生育期の降雨に恵まれ増産見込み。

【価格】
2011年1月に入り、米国では生産地での冬枯れ懸念、中東、北アフリカ諸国からの輸入需要、中国冬小麦地帯の乾燥懸念等によりさらに値を上げたものの、リビア等の政情不安による需要減退懸念から値を下げ、2011年3月現在、8ドル/bu付近で推移。