2012/10 世界の小麦需給 在庫率 25.5% ▼

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2012年10月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より0.5%減の25.5%となりました。



供給量:653.05(-6.1%)
消費量:678.22(-2.5%)
需給バランス:▲25.17
期末在庫量:173.00(-12.7%)
期末在庫率:25.5%(-3.0ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前回からの変更点】
生産量は豪州で乾燥により下方修正、消費量は米国で上方修正。

【需給】
生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国、インドで増産となるものの、凍害や秋から春にかけて乾燥の影響を受けた旧ソ連諸国、豪州、EUで減産となることから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量もインド、米国等を除き前年度より減少するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
2012年1月以降、世界的に在庫が豊富な中、6ドル/bu台前半~半ばで推移し、5月中旬には米国南部やEU東部、旧ソ連諸国、豪州等での乾燥天候による作柄懸念から一時値を上げたものの、その後の各地の降雨により値を下げた。6月半ば以降、高温乾燥で被害を受けた米国産とうもろこしの急騰に追随したことに加え、旧ソ連諸国の減産見込みもあって高騰したものの、8月以降、米国産春小麦の収穫進展、米国冬小麦地帯での降雨等から現在8ドル/bu台半ばで推移。