2013/3 世界の小麦需給 在庫率 26.5% △

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2013年3月報告)によると、期末在庫率は、前月報告から0.3ポイント増えて、26.5%となりました。



供給量:655.48(-6.0%)
消費量:673.72(-3.5%)
需給バランス:▲18.24
期末在庫量:178.23(-9.3%)
期末在庫率:26.5%(-1.6ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前回からの変更点】
なし

【需給】
生産量は、史上最高となるインドを始め、米国、中国等で増産となるものの、乾燥等の影響を受けたロシア等の旧ソ連諸国、豪州、EUで減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量はインド、米国等を除き前年度より減少するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
2012年9月以降、値を下げた大豆、とうもろこしに追随しながらも、米国の需要増、豪州の生産見通しの悪化懸念や10月以降の米国冬小麦地帯での乾燥による初期生育状況の悪化、ウクライナの輸出規制の動向等から、8ドル/bu台後半から半ばで推移。その後、南米産の良好な生育見通しによるとうもろこし価格の下落や、インド、カナダの輸出余力等から、12月後半から8ドル/buを割り込んだ。
2013年1月以降、米国冬小麦地帯での乾燥の継続から一旦上昇したものの、2月以降の降雨・降雪による乾燥懸念の後退から値を下げ、現在7ドル/bu前後で推移。