2013/1 世界の小麦需給 在庫率 26.2% ▼

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2013年1月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より0.1%減の26.2%となりました。



供給量:654.31(-6.0%)
消費量:673.45(-3.6%)
需給バランス:▲19.14
期末在庫量:176.64(-9.8%)
期末在庫率:26.2%(-1.8ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前回からの変更点】
なし

【需給】
生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国、インド、中国で増産となるものの、乾燥等の影響を受けたロシアをはじめとする旧ソ連諸国、豪州、EUで減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量はインド、米国等を除き前年度より減少するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
6月半ば以降、高温乾燥で被害を受けた米国産とうもろこしの急騰に追随したことに加え、旧ソ連諸国の減産見込みもあって高騰したものの、7月半ば以降、米国産春小麦の収穫進展で値を下げた。9月以降、値を下げた大豆、とうもろこしに追随しながらも、米国内の需要増、豪州の生産見通しの悪化懸念や10月以降の米国冬小麦地帯での乾燥による初期生育状況の悪化、ウクライナの輸出規制の動向等から、8ドル/bu台後半から半ばで推移。その後、南米産の良好な生育見通しによるとうもろこし価格の下落や、インド、カナダの輸出余力から、12月後半から8ドル/buを割り込み、現在7ドル/bu半ばで推移。