S&P社が発表した米国の2012年6月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月比0.9%の上昇でした。季節調整前でも、前月比2.3%の上昇でした。
季節調整済みの対前年比では、0.5%増となっています。
上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(名目、季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
グラフを見ると、米国の名目の住宅価格が、2003年の水準からやや上向いてきました。
上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(名目、季節調整後)の対前年比の推移です。
10都市、20都市のいずれでも、前年比プラスに転じました。
これは、米政府の住宅購入支援策のあった2010年以来です。
このような特別な政策効果を除くと、2006年以来の6年ぶりの前年比でのプラスです。
これは、米政府の住宅購入支援策のあった2010年以来です。
このような特別な政策効果を除くと、2006年以来の6年ぶりの前年比でのプラスです。
上の三番目のグラフは、1976年からの物価変動分を除いた実質での住宅価格の推移です。
黄線が、ケースシラーの全国指数、青い線がコアロジックのHPI指数、赤い線がケースシラーの20都市指数です。
黄線が、ケースシラーの全国指数、青い線がコアロジックのHPI指数、赤い線がケースシラーの20都市指数です。
実質価格で見ると、米国の住宅価格は、1999年の水準まで落ちてきたことが分かります。
米国の住宅バブルによる価格上昇分は、既に、消失したと言えます。
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今回の発表から、米国の住宅価格は、既に底入れしたと言えます。