【直近の履歴】
前回は、綿花、粗糖、コーヒーの価格を総合してソフトコモディテイ価格(実質)指数を作りました。
今回は、その ソフトコモディテイ価格(実質)指数と、以前に作成した穀物価格(実質)指数を合成して、農産物価格指数(実質)を作ってみます。
1.手順
農産物価格指数(実質)を作る手順は、以下のとおりです。
(1)穀物価格指数(実質)の計算・・・既出
(2)ソフトコモディティ価格指数(実質)の計算・・・既出
(3)重み付けの決定
(4)加重前年同月比の計算
農産物価格指数(実質)を作る手順は、以下のとおりです。
(1)穀物価格指数(実質)の計算・・・既出
(2)ソフトコモディティ価格指数(実質)の計算・・・既出
(3)重み付けの決定
(4)加重前年同月比の計算
(5)農産物価格指数の計算
2.重み付けの決定
穀物とソフトコモディティのデータ範囲と重要度から、重み付けを以下のように、決定しました。
1866年~1876年・・・穀物(100%)
1877年~2010年・・・穀物(95%)、ソフト(5%)
2.重み付けの決定
穀物とソフトコモディティのデータ範囲と重要度から、重み付けを以下のように、決定しました。
1866年~1876年・・・穀物(100%)
1877年~2010年・・・穀物(95%)、ソフト(5%)
3.農産物価格指数の計算
1866年の農産物価格指数の初期値を100とします。
1867年以降は、加重前年同月比を前年の指数に乗じた値を、当年の価格指数として、2010年まで求めていきます。
4.農産物価格指数(実質)の推移
上記で求めた農産物価格指数(実質)の推移をグラフ化すると以下のとおりです。
1866年の農産物価格指数の初期値を100とします。
1867年以降は、加重前年同月比を前年の指数に乗じた値を、当年の価格指数として、2010年まで求めていきます。
4.農産物価格指数(実質)の推移
上記で求めた農産物価格指数(実質)の推移をグラフ化すると以下のとおりです。
5.農産物価格指数(実質)のブレイクポイント
1866年・・・100.00
1867年・・・124.63
1866年・・・100.00
1867年・・・124.63
・・・
1874年・・・126.36でブレイク
1874年・・・126.36でブレイク
・・・
1881年・・・142.60でブレイク
・・・
1901年・・・167.24でブレイク
・・・
1908年・・・171.61でブレイク
・・・
1917年・・・280.67でブレイクするとともに、この時期のピークを付ける。
・・・
1947年・・・285.50でブレイクするとともに、この時期のピークを付ける。
・・・
2010年・・・118.00
上のように、1940年以前の金本位制の時期は、価格変動が大きくなっています。
管理通貨制以降後は、商品循環のピークと実質価格のピークがほぼ一致しています。
6.商品循環との関連分析
商品循環のピーク・・・過去最高値の更新有無(更新有り:〇、更新無し:×)
1917年~1920年・・・〇
1947年~1950年・・・〇
1980年~1981年・・・×
2008年~現在・・・×
商品循環のピーク・・・過去最高値の更新有無(更新有り:〇、更新無し:×)
1917年~1920年・・・〇
1947年~1950年・・・〇
1980年~1981年・・・×
2008年~現在・・・×
今回、作成した農産物価格指数(実質)のデータは、SkyDriveに保存しておきました。
ユーザーID: yada7215の公開フォルダにある、 agri_index.xls を参照してください。
次回からは、金や銅など金属の実質価格の推移を分析してみたいと思っています。