2020年以降のトウモロコシの価格変動率、50%程度の増加 米大研究

米国のパデュー大学とスタンフォード大学の共同研究で、将来の気候変動やバイオ燃料の使用義務によって、トウモロコシの価格変動が現在よりも50%ほど、大きくなることが分かりました。


・現在の規制では、毎年、バイオ燃料のガソリンへの混合比を上昇させることが要求されます。

・現在は、収穫されたトウモロコシの39%がバイオエタノールの製造に利用され、その約3分の1が、飼料として、食糧システムに戻っています。

・地球の平均気温が、産業革命以前から3.6度上昇するという、国際的に認められた穏やかな予測の範囲であっても、米国のコーンベルト地帯を熱波が襲うことは、避けられないと考えられています。

・コーンベルト地帯の高温化は、収量を大きく低下させますが、規制によって、メタノール製造が義務付けられているため、飼料などの食糧システムに回せるトウモロコシは、さらに、少なくなります。

・経済モデルによる計算で、2020年から2040年の間のトウモロコシの価格変動率は、1980年から2000年の間と比較して、50%程度大きくなることが分かりました。