カリフォルニア州で、農業労働者向けの無料宿泊施設が提供され始める

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Market Placeから、アメリカ、カリフォルニア州のワイナリーで、農業労働者向けの宿泊施設が無償提供されるようになったという話題です。


カリフォルニア州ナパのぶどう畑では、ちょうど、今の時期、収穫が終わろうとしています。

・ヒスパニック系の労働者が、多数、忙しく収穫作業に従事しています。

・Pat Garvey 氏は、20年前から、ぶどう畑とワイナリーを経営しています。

・彼は、彼の農場で働いている多くの労働者が住む家が無いということに、気が付いていました。

・多くの労働者が、車やバス、あるいは、橋の下で寝泊りしていました。

・Angel Calderon 氏は、ベッドと三食の付いた、一晩、12ドルの宿泊施設を運営しています。

・この施設の経費の半分は、地方政府が負担し、残りの半分を農場経営者達が負担しています。

・大きなレクリエーションルームでは、ヒスパックの男性が、テレビを見たり、ビリヤードを楽しんだりしています。

・そこに居る労働者のある者は、合法的な労働者で、ある者は、不法な移民ですが、施設側はそのことについて、質問はしません。

・三つの宿泊施設の合計の年間予算は、100万ドルを僅かに上回ります。

・農場経営者のPat Garvey 氏の負担分は、年間6千ドル程度ですが、それは、採算の取れる金額です。

・この宿泊施設によって、労働者が定着し、さらに、メキシコなどから、親戚を連れてくるので、新たな労働者の確保も、容易になりました。

・River Ranch氏によると、あと、新たに二つの宿泊施設が埋まるほどの、ホームレスの労働者が、まだ、存在するとのことです。

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ナパのような例は、アメリカでも、まだ、例外のようです。
ただし、農産物価格の上昇で、農業労働者の労働環境が少しずつ改善しているのは、間違い無さそうです。