オオマサガスの洋上風力発電への応用

オオマサガス(OHMASA-GAS)とは、大田区にある日本テクノ株式会社の大政社長が開発した特殊な水素・酸素混合ガスです。

日本テクノ 水素・酸素混合ガス発生装置

通常、水素と酸素の2:1液化混合物は、「爆鳴気(ばくめいき)」と呼ばれ、最高の爆発力を示す混合物として知られています。

しかし、オオマサガスは、水を電気分解する際に、特殊な振動を与えることによって、水クラスターを発生させ、これが、水素と酸素を安定的に保ち、燃料としての利用価値を高めています。



このオオマサガスの最も期待される応用分野が、洋上風力発電のエネルギーキャリアとしての利用です。

沖合いでの洋上風力発電の最大の課題は、洋上で発電した電力をどのように、陸上に運ぶかとういうエネルギーキャリアの選択です。
現在、一般的に考えられている方式は、まず、風力発電で作った電力で、海水を電気分解して水素ガスを発生させます。
水素ガスは、不安定で爆発の危険性が高いので、さらに、陸上から搬入した二酸化炭素と反応させて、メタンを生成させます。
このメタンを液化して、タンカーで運搬するという考えです。

しかし、この方式では、洋上のプラットフォームに、二酸化炭素を搬入するコストがかかる上に、水素ガスからメタンガスへの転換で、かなりのエネルギー損失が出るという問題があります。

もし、洋上のプラットフォームで、海水の電気分解によって、効率良くオオマサガスを生成して、これを、液化してタンカーで運搬できるようになれば、これらの問題点は解決される可能性があります。

個人的には、オオマサガスは、洋上風力発電の普及のためのキーテクノロジーではないかと考えています。