海洋研究開発機構 海底炭田のメタン化技術の開発に着手

海洋研究開発機構が、二酸化炭素(CO2)を海底炭田に封じ込め、メタン生成菌で天然ガス(メタン)に転換する技術の開発に乗り出しました。


この技術は、以前に紹介した、国際石油開発などが研究を行っている老朽化油田のガス田化と、同じ原理に基づくものです。

老朽化油田と同様に、利用価値の低い海底に在る褐炭層を、メタン生成菌と二酸化炭素を使って、メタンガスに転換して、ガス田として利用しようとする技術です。

同機構は青森県下北半島沖の海底炭田を二酸化炭素の封入場所に想定し、2013年までに地球深部探査船「ちきゅう」で調査し、実証実験につなげるとのことです。

また、実用化の際には、二酸化炭素の回収装置のある火力発電所からパイプでCO2を送り込み、生成メタンを採掘して同じ発電所で燃やす方式を考えているとのことです。

このメタン生成菌を利用したガス化技術が確立すると、石油の枯渇などのエネルギー問題を一気に解決できるポテンシャルがあるので、世界的な科学者も研究に乗り出しています。

例えば、ヒトゲノムの解読で有名なクレイグ・ベンター博士は、2008年に、二酸化炭素(CO2)を分解してメタンガスなどの燃料に転換する次世代のバイオ燃料の研究を現在、進めていることを明らかにしました。関連ブログ

まだ、殆ど注目されていませんが、フォローすべき重要な技術だと思います。