ベネズエラとボリビアのエネルギー産業

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上のグラフは、西半球諸国の石油確認埋蔵量(青)と生産量(赤)の比較です。

JPEC(石油エネルギー技術センター)が、南米のベネズエラボリビアのエネルギー産業について、レポートしています。



ベネズエラOPEC 創立国の1 つで、世界の石油市場で重要な役割を演じている。

・オリノコ地帯の超重質原油を含む石油確認埋蔵量は世界第2 位である。

・マラカイボ盆地の成熟油田群からの在来型原油生産量は減少傾向にある。

・オリノコ地帯の堆積層に莫大な量の非在来型原油が埋蔵されている。

・非在来型原油をより軽質で硫黄分の少ない合成原油に変えるアップグレーダーを4 基(合計
63 万BPD)保有している。

・新しい6 件のオリノコ地帯非在来型原油開発プロジェクトが進行中で、10 年後までに重質石油
を209 万BPD 追加生産する計画である。

・直近、政府は同国の総石油生産量(在来型および非在来型を含む)を2015 年までに約400万
BPD に上げる長期計画を発表した。

・PDVSA は現在、国内に128.2 万BPD・海外に152.5 万BPD の石油精製権益を保有しているが、
さらに海外に2 製油所(合計能力63 万BPD)の新設を計画している。

天然ガス確認埋蔵量は西半球では米国に次いで第2 位である。

・発電能力の70%は水力発電で、原子力発電はない。


・チリとの戦争に敗れ太平洋沿岸地帯を失った内陸国である。

・石油の埋蔵量が少なく、石油産業の規模も小さい。

天然ガス確認埋蔵量はベネズエラに次ぎ南米で第2 位である。

・1999 年以降、ボリビア天然ガス生産量は劇的に増加している。

天然ガスの純輸出国で、生産量の大部分をパイプライン経由でブラジルとアルゼンチンに輸
出している。

・2007 年にモラレス政権が天然ガス事業を国有化した。

・電源別発電量では、在来型火力発電と水力発電が主で原子力発電はない。

・近年、ウユニ塩原で世界の埋蔵量の半分以上のリチウムが発見され世界の脚光を浴びている。