米・農務省の発表によると、2011年の米国の農業所得は、前年比31%増の1036億ドル(約8兆円)に達する見通しとのことです。
これは、過去最高金額で、2月時点の973億ドルとの見通しから、上方修正されました。
ブルームバーグ記事
USDA Farm Income and Costs: 2011 Farm Sector Income Forecast
・2011年の農業所得は、2010年から31%増、金額で245億ドル増の1036億ドルの見通し。これは、1974年以来、物価調整後の最高値である。
・2011年の現金所得は、2010年から225億ドル(24.4%)増の1148億ドルの見通し。これは、2001年から2010年の平均を391億ドル上回っている。
・2011年に生み出した付加価値は、前年比271億ドル増の1570億ドルとなる見込み。
下のグラフは、2000年からの農業所得(青)と農業付加価値(緑)の推移です。2009年以降、両者とも右肩上がりです。
下のグラフは、1990年以降のグロスの農業所得(黒)と経費(赤)です。経費も増えているので、利幅はそれほど拡大していません。
下のグラフは、1970年からの穀物(黒)と畜産物(赤)の生産額の推移です。2007年ぐらいまでは、両者は、ほぼ、拮抗していましたが、2007年以降は、穀物の生産額が畜産物を大幅に上回っています。