商品循環 第45回 FF金利とCPI、PPIのリンクデータを作成する

前回まで、ディスカウントレート(公定歩合)を使って、商品循環と短期金利との長期的な関係を調べました。

今回から複数回に渡って、米国のもう一つの代表的な短期金利であるフェデラルファンドレート(以下、FF金利)を使って、1980年のインフレ時における商品価格との関係をミクロ的に調べてみることにします。

1.FF金利、CPI、PPIのデータダウンロード

まず、セントルイス連銀のサイトからFF金利、CPI、PPIを、Excel形式でダウンロードします。

FEDFUNDS・・・FF金利の実効レートの月次データ
PPIACO・・・PPIコモディティ指数
CPIAUCNS・・・CPI総合指数(季節調整前)

このデータは、Accessのテーブルとして、インポートしておきます。
 
2.FF金利とCPI、PPIをリンクするクエリ
 
Accessに新しいクエリを作って、上の三つのデータを、日付でリンクします。
 
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このクエリを開くと、以下のように、1954年7月からのPPI、CPI、FF金利が、月単位に表示されます。
 
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上のクエリデータは、Excel形式でエクスポートしておきます。
 
3.Excelの加工・・・前年同月比の計算
 
エクスポートしたExcelに、PPIの前年同月比、CPIの前年同月比を計算する列を追加して、最終行まで貼り付け目と、以下のようなデータが出来ます。
 
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次回は、このデータを使って、1980年の商品循環のピークで、FRBによるFF金利の操作によって、CPIとPPIがどのように変化したのかを、ミクロ的に見ていくことにします。
 
4.公開データ
 
今回、作成したExcelファイルは、SkyDriveの以下の位置にアップロードしておきました。