2011/4 米・住宅価格指数 -0.1% (20都市、季節調整後、前月比) ↑

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S&P社が発表した米国の2011年4月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月比0.1%減となりました。一方で、季節調整前では、0.7%増となりました。

季節調整済みの対前年比では、4.0%減となっています。


上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Case Shiller: Home Prices increase in April

グラフを見ると、米国の住宅価格が2003年から2004年の水準まで落ちてきたことが分かります。

さらに、物価上昇分を調整した住宅価格を調べると、住宅バブルの始まる前の1999年から2000年の水準まで住宅価格が落ちてきており、さらに、大きく価格が下落する可能性は低いように思えます。

上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(季節調整後)の対前年比の推移です。

季節調整の前後いずれでも、依然として、前年比でマイナスとなっています。

現時点で、住宅価格が底を打ちつつあり、また、中古住宅の在庫が前年同月比でマイナスを続けていることから、米国では過剰な住宅在庫が吸収されつつあり、今後、年後半は住宅投資の増加が期待されると考えています。