2010/12 米・中古住宅販売 年率528万戸

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全米リアルター協会(NAR)から、2010年12月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。

中古住宅販売戸数は前月比で、12.3%増加し、季節調整済みの年率換算で528万戸となりました。


上の最初のグラフは、1994年からの中古住宅販売の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
December Existing Home Sales: 5.28 million SAAR, 8.1 months of supply

ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の推移です。

12月の中古住宅在庫は前月比16万戸減の356万戸となりました。

在庫水準は、2005年以前の平均値(200~250万戸)と比べて、依然、2倍弱の高水準に在ります。

三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の2001年からの推移です。
現在の販売ペースでは、8.1ヶ月分と、前月の9.5ヶ月より減少しましたが、依然、高水準となっています。
正常値は、6ヶ月程度です。

供給月数が6ヶ月を上回ると、住宅価格に下落圧力がかかると言われており、今後、2011年半ばにかけて、住宅価格が5~10%程度下落すると予想されています。

12月は、中古住宅の販売が予想以上に回復して、在庫も減りましたが、在庫は季節調整がされていない数字であることに注意が必要です。

通常、年末は季節要因で中古住宅在庫が減る傾向にあります。
従って、今回の減少は、季節要因によるものと考えられ、実際に、中古住宅在庫の前年同月比は、プラスになっていることから、実質的には、中古住宅在庫は増えていると考えられます。

今後、中古住宅在庫がどの程度、増えるかが重要なポイントであると考えられます。