全米リアルター協会(NAR)から、2011年2月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。
中古住宅販売戸数は前月比で、9.6%減少し、季節調整済みの年率換算で488万戸となりました。
上の最初のグラフは、1994年からの中古住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
February Existing Home Sales: 4.88 million SAAR, 8.6 months of supply
February Existing Home Sales: 4.88 million SAAR, 8.6 months of supply
ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の推移です。
2月の中古住宅在庫は前月比3.5%増の349万戸となりました。
在庫水準は、2005年以前の平均値(約225万戸)と比べて、約1.6倍の水準に在ります。
通常、季節要因で、2月の中古住宅在庫は、増加する傾向があります。
三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の2001年からの推移です。
現在の販売ペースでは、8.6月分と、販売減と在庫増で先月よりも1ヶ月分増加しています。
過去の平均(約6ヶ月)と比べても、依然、高水準となっています。
現在の販売ペースでは、8.6月分と、販売減と在庫増で先月よりも1ヶ月分増加しています。
過去の平均(約6ヶ月)と比べても、依然、高水準となっています。
供給月数が6ヶ月を上回ると、住宅価格に下落圧力がかかると言われており、今後、2011年半ばにかけて、住宅価格が5~10%程度下落すると予想されています。
中古住宅の市場は、依然、不安定な状況にあり、注意が必要だと言えます。