2011/1 米・中古住宅販売 年率536万戸 ↑

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全米リアルター協会(NAR)から、2011年1月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。

中古住宅販売戸数は前月比で、2.7%増加し、季節調整済みの年率換算で536万戸となりました。
二ヶ月連続で市場予想を上回る販売数となっています。


上の最初のグラフは、1994年からの中古住宅販売の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
January Existing Home Sales: 5.36 million SAAR, 7.6 months of supply

ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の推移です。

1月の中古住宅在庫は前月比18万戸減の338万戸となりました。

在庫水準は、2005年以前の平均値(約225万戸)と比べて、約1.5倍の水準に在ります。

通常、年末年始は季節要因で中古住宅在庫が減る傾向にあるため、2月の中古住宅在庫は、増加に転じる可能性があります。

三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の2001年からの推移です。
現在の販売ペースでは、7.6月分と、2009年12月以来の低水準となりましたが、過去の平均と比べると、依然、高水準となっています。
正常値は、6ヶ月程度です。

供給月数が6ヶ月を上回ると、住宅価格に下落圧力がかかると言われており、今後、2011年半ばにかけて、住宅価格が5~10%程度下落すると予想されています。

中古住宅の販売数の増加、在庫の減少、販売月数の低下は、いずれも、良い兆候です。
この傾向が2月以降も続くかどうかが注目されます。