米商務省が発表した2010年11月の米国の新築住宅販売は、前月比5.5%増の年率29万戸となりました。
新築住宅在庫は、19.7万戸と1968年3月以来の低水準となり、11月の販売ペースでは8.2カ月分となりました。
在庫の絶対数は低水準ですが、過去の平均である6ヶ月分と比較して、相対的な在庫は過剰であると言えます。
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。(1963年~)
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
最初のグラフから、新築住宅は、史上低水準の販売ペースが続いていることが分かります。
これは、中古住宅の大量在庫が原因で、新築住宅の価格競争力が無いためです。
この傾向は、まだ、当分の間、続くと予想されます。