東芝 レアアース回収技術を開発 カザフスタンで実証実験へ

東芝が、ウラン鉱山でウランを取り出す過程で、レアアース(希土類)を回収する技術を開発し、早ければ年内にもカザフスタンで実証実験をするというニュースです。


カザフスタンのウラン鉱山では、硫酸によりウランを抽出し、イオン交換樹脂によりウランを吸着・回収しており、その回収後の溶液(ウラン抽出尾液)にレアアース類が含まれていることが明らかになっていましたが、回収が難しいためそのまま廃棄してきた。

・今回開発した技術は、まずウラン抽出尾液からレニウムを回収し、その残渣液からジスプロシウム、ネオジムを溶融塩電解法により回収する。

・今回開発した技術をカザフスタンで広く展開することにより、将来的に日本国内で使用されている希土類磁石(ネオジム-鉄-ボロン磁石)原料の5%程度を回収できると考えている。

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地味なニュースですが、このような技術開発が成功すると、レアアースの供給が増えて、価格が急落する可能性があります。

電気自動車の普及にも拍車がかかる可能性があるので、注意して見ておく必要がありそうです。