カナダの新たな重希土類レアアース鉱床 ストレンジ・レイク

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JOGMECが、重希土類レアアースの新たな鉱床として注目されるカナダのStrange Lake鉱床について、レポートしています。


・供給不足が懸念されているレアアースのうち、軽希土類については豪州Mt. Weld鉱山の開発や米国Mt. Pass鉱山の操業再開準備等、対応策が進んでいる。

・一方で、世間の関心は重希土類、特にジスプロシウム、テルビウムを如何に確保するかに移っている。

・カナダ北東部、ケベック州ニューファンドランド・ラブラドル州の州境に位置するStrange Lake鉱床は、以前から重希土類が比較的高いレアアース鉱床として知られていたが、Quest Rare Minerals社によるBゾーン鉱体の発見及びその後の積極的な探鉱を受けて、本鉱床に対する世間の注目は次第に高くなっている。

・Strange Lake鉱床の重希土資源量は他プロジェクトと比較して大きく、市場アナリストらによるレアアース需給予測でも、本プロジェクトが操業開始する2015年頃までジスプロシウムは供給不足のまま推移するものの、本プロジェクト操業後は供給不足が緩和するとの見通しを示しており、本鉱床の重希土類の鉱量が如何に市場に大きな影響を与えるかが示されている。