世界中で風が弱まっている

ナショナル・ジオグラフィックが発表した研究論文によると、世界中で地表の風速が下がっているということです。


・研究では、800以上の気象観測所から集めたほぼ30年分の風速データが分析された。

・北半球の中緯度に位置するアメリカ、中国、ロシアなどの国では、地表の年間平均風速が4.6メートルから3.9メートルへ、15%以上低下していることがわかった。

・研究チームによると、この30年で植物の成長が最大だった地域で、風速が最も低下したという。

・今のところ断片的な情報しか揃っておらず、原因はまだ断定できない。

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ナショナル・ジオグラフィックの論文では、風力低下による風力発電への影響は、限定的だと結論付けています。

しかし、再生可能エネルギー情報サービスのプロバイダーである3TIERが、7月に出した風況マップによると、2009年末から2010年前半にかけて、風力の低下で、思うように発電量を上げられなかった発電事業者多かったそうです。

今後も、地球の風況を、注意して観察した方が良さそうです。