2010/8 米・住宅価格指数 前月比 0.3%減 (20都市、季節調整後)

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S&P社が発表した米国の2010年8月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、前月比では、季節調整後で0.3%減となり、季節調整前でも、0.2%減となりました。
季節調整前の対前年比では、1.7%の上昇となっています。


上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(季節調整前)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Case-Shiller: Home Price declines widespread in August

グラフを見ると、住宅価格が底打ちをした後に、ほぼ横這い状態が続いているのが分かります。
特に20都市指数にその傾向が顕著です。

上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(季節調整後)の対前年比の推移です。
対前年比では、2010年に入って、上昇トレンドに入っていましたが、ここ数ヶ月でピークアウトしてきました。

今回発表された住宅価格指数は、6月~8月の三ヶ月平均で、8月から鮮明になってきた住宅価格の下落が、まだ、フルに反映されていません。

従って、9月以降の住宅価格指数の下落幅は、8月よりも大きくなると予想されます。

住宅価格の下落は、さらなる、住宅差し押さえの増加や、バランスシート調整のための個人消費の抑制など、米国経済に負の影響を与えます。