今回から、しばらくの間、
イールドカーブの形状の一つで将来的な株価の底を示すノーズダイブについて、検討していきます。
上のグラフは、2008年3月19日における
米国債の
イールドカーブです。短期債
金利の急低下による急速なス
ティープ化の結果、ノーズダイブ(急降下という意味)の形状を示しています。
このような、ノーズダイブの形状が、景気後退期間中に現れると、数ヵ月後に株価が急落し、一年後に株価が底を打つという経験則があり、以下のように、直近の二回の景気後退では、ほぼ、的中しています。
●住宅バブル後の景気後退
2008年3月19日にノーズダイブを観測
↓
2008年9月以降、株価が急落・・・
リーマンショック
↓
2009年3月9日に株価が底入れ
●
ITバブル後の景気後退
2001年11月7日にノーズダイブを観測
↓
2002年6月以降、株価が急落・・・
エンロンショック
↓
2002年10月9日に株価が底入れ
今後は、このノーズタイブの検出をロジックとして展開して、過去の景気後退期にも、一般則として適用が可能かどうかを検証していきたいと思います。