検証システム 第30回 ノーズタイブの形状

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今回から、しばらくの間、イールドカーブの形状の一つで将来的な株価の底を示すノーズダイブについて、検討していきます。

上のグラフは、2008年3月19日における米国債イールドカーブです。短期債金利の急低下による急速なスティープ化の結果、ノーズダイブ(急降下という意味)の形状を示しています。

このような、ノーズダイブの形状が、景気後退期間中に現れると、数ヵ月後に株価が急落し、一年後に株価が底を打つという経験則があり、以下のように、直近の二回の景気後退では、ほぼ、的中しています。

●住宅バブル後の景気後退
2008年3月19日にノーズダイブを観測

2008年9月以降、株価が急落・・・リーマンショック

2009年3月9日に株価が底入れ

ITバブル後の景気後退
2001年11月7日にノーズダイブを観測

2002年6月以降、株価が急落・・・エンロンショック

2002年10月9日に株価が底入れ

今後は、このノーズタイブの検出をロジックとして展開して、過去の景気後退期にも、一般則として適用が可能かどうかを検証していきたいと思います。