ミャンマーに吹く風

ミャンマーと聞くと、軍事政権による独裁政治で、北朝鮮のように国民が苦しい生活を強いられていると想像しがちですが、真実の姿は全く異なるようです。

6月4日の日経夕刊の「あすへの話題」に、三井物産会長の槍田松瑩(うつだ・しょうえい)さんが、自分の目で確かめたミャンマーの現状を書かれていました。

●引用開始

 先日、ほぼ15年ぶりにミャンマーを訪問した。しばらく、メディアが伝える情報のみでミャンマーの状況を捉えていたので、軍事政権の圧政によって経済も停滞し、人々の生活も厳しいものだろうと考えていた。しかし、それは、全くの思い込みだった。ヤンゴンの街は他のアジア諸国に負けず劣らずの活気に満ちており、走っている車も建物も、15年前に比べると格段に進歩している。何よりも人々の表情が活き活きと明るいことに、私は大きな感銘を受けた。街のあちこちにあるパゴダ(仏塔)は、国内の信者達から寄せられる寄付で壮麗になっており、そこに集う大勢の親子連れや若者達には陽気で前向きなエネルギーが溢れている。政治の形はどうであれ、この国の人々はより良い未来に希望を持って生活していることが感じ取れた。
 (中略)
 ヤンゴンでは、現地商工会の人々とも会談したが、彼らは一様に日本に対する大きな期待感を持っており、親日感情も強かった。風の流れが変わり、ミャンマーと我が国がより親密な関係を築ける日が来ることを願ってやまない。(日経新聞

●引用終了

ミャンマーは、天然ガスや鉱物、木材などの資源が豊富な上に、国民性は非常に勤勉で、教育水準も高いことから、一旦、経済が開放されると、非常に有望な投資先になると考えられます。

上の記事からは、本格的な経済開放の前に、既に、ミャンマーではかなりの経済発展が見られ、今後の成長に欠かせない、インフラの整備も進んでいるように感じられます。

さらに、今年の10月には総選挙も予定されており、これを機会に経済の自由化が進む事が期待されています。
ミャンマーの状況から目が離せなくなってきました。