中国・トルクメニスタン間で天然ガスパイプラインが稼動

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12月14日に、トルクメニスタンと中国を結ぶ天然ガスのパイプライン稼動開始の記念式典が開催され、トルクメニスタンから中国への天然ガス輸出が開始しました。
上の図の濃い水色の部分が今回開通したパイプラインです。


このパイプラインは、トルクメニスタンからウズベキスタンカザフスタンを経由して、中国の新疆ウイグル自治区のコルガス(霍爾果斯)に至る全長1833キロメートルのものです。

これまで、トルクメニスタンは、天然ガスの輸出先がロシア一国に限られていたために、低い価格での販売を余儀なくされていました。
しかし、このパイプラインの完成によって、自国の豊富な天然ガスを、高い国際価格で中国に販売することが可能になり、大きな収入増を見込めます。

また、欧州は、トルクメニスタン産の天然ガスを、ナブッコパイプラインを使ってトルコ経由で輸入することを狙っていました。
しかし、トルクメニスタンから見ると、中国が安定した販売先になれば、欧州の重要性が低くなるため、ナブッコのプロジェクトが成功するかどうか微妙になってきます。

中国は、外国産の天然ガスを、コストの安いパイプラインで大量に輸入できるため、大きなメリットが得られます。
今後、トルクメニスタンと同様に天然ガス資源の豊富なミャンマーとのパイプライン接続も目指すと考えられます。