中国の輸入ガス(LNG)を巡る最近の状況

JOGMECが、中国のLNG輸入の最新状況について、レポートしています。


・中国の天然ガス輸入が増加している。現在は割安なLNGが輸入の大半を占めるが、今後石油等価の輸入ガス比率が急速に高まっていく。

・PetroChinaは輸入LNG受入基地の一部を幹線パイプラインのバックアップと見なし、基地建設ペースを加速。天然ガスの地下貯蔵設備建設についても急ピッチで進めている。

・中国は2016年以降、現在の韓国の輸入量を上回るLNG3,000万t/y以上を輸入する見通し (増強、新設によるアップサイドポテンシャルあり)。

・ロシアの買い取りが減った中央アジアは中国へのパイプラインガス増量を志向。中国とロシアの天然ガス輸入交渉はLoan for Gasなどで進展の兆しが見られる。

・中国は2020年頃にはLNGとパイプラインガスを合わせ、1,000億m3(LNG換算約7,300万t/y)を輸入し、日本を抜きアジア最大の天然ガス輸入国となる可能性がある。

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以前、中国は、国内のガス資源と中央アジアからのパイプラインによる輸入で、十分な量の天然ガスを確保出来るので、LNGの輸入は、大きくならないという見方もありましたが、予想以上のペースで、LNG輸入を増やしているようです。