2009年9月第4週 米・新規失業保険申請者数 53万人

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上のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Unemployment Claims Decline

2009年9月第4週の新規失業保険申請者数は、前週よりも2万1千人減って、53万人となりました。5週連続の減少です。

新規申請者数の四週移動平均は、前週よりも1万1千人減って、4月のピークから、10万5千250人の減少となりました。

新規失業保険申請者数がピークアウトしていることから、米国の景気後退は、既に終了していると思われます。

その一方で、雇用保険の新規申請者数は、ほぼ、三ヶ月間、50万人台の高い水準を維持しており、雇用の回復ペースは非常に遅いと言えます。

全体の雇用者数が増加に転じるためには、雇用保険の新規申請者数が、40万人以下まで低下することが必要になります。

もし、現在のペースで新規申請者数が減少すると、40万人以下まで減少するのに約12週間かかることになり、今年の12月に雇用者数が減少から増加に転じることになります。

2009年12月は、景気後退による雇用者数の減少が始まってから、24ヶ月目に当たり、今後、ほぼ、同じ月数をかけて、景気後退前の雇用者数に戻っていくと考えられ、その時期は、2011年12月と予想されます。

FRBは、雇用者数の回復を待って、利上げを再開すると考えられるので、その時期は、早くても2011年の後半で、2012年に入ってから利上げが再開される可能性も高いと考えられます。