2009年7月第4週 米・新規失業保険申請者数 58.4万人

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上の最初のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Unemployment Claims

2009年7月第4週の新規失業保険申請者数は、前週よりも2.5万人増えて、58.4万人となりました。
今週の統計からは、自動車産業レイオフによる一時的な増加が解消されています。

新規申請者数の四週移動平均は、16週前のピークから、9万9千750人の減少となりました。
企業の雇用調整のピークが過ぎたと考えられます。

経験則から、新規失業保険申請者数(週間)が、2万人以上減少した場合は、50%の確率で、4万人以上減少した場合は、90%の確率で、景気後退の終了が間近であると言われています。

上の最初のグラフを見ても分かるように、新規失業保険申請者数(週間)は、景気後退の終了に先行してピークアウトする傾向があります。
従って、米国の景気後退は、既に終了している可能性が高いと言えます。

二番目のグラフは、失業保険の受給開始から27週間以上、未就業の人の推移です。
青い線が、人数で、赤い線が、全労働人口に対する割合です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Unemployed Over 26 Weeks

雇用環境の悪化によって、長期未就業の人が急増していることが、分かります。
過去の景気後退を参照すると、景気後退の終了から遅れて、ピークアウトしていることから、今回も、景気後退終了後も、しばらくの間、長期未就業の人が増え続けると思います。
当然、個人消費の回復も遅れることが予想されます。