上の最初のグラフは、米国の新築住宅と中古住宅の販売戸数の推移です。
青い線が中古住宅で、赤い線が新築住宅です。
青い線が中古住宅で、赤い線が新築住宅です。
グラフを見て分かるように、2005年までは、新築住宅と中古住宅の販売戸数は、伸びるときも減少するときも、同じような形状で同期的に推移していますが、2006年以降、新築住宅の落ち込みの度合いが中古住宅を大きく上回っています。
これは、住宅バブルの崩壊によって、割安の差し押さえ物件や、投げ売り状態の中古物件が、市場に出回っているためです。
二番目のグラフは、中古住宅の販売戸数を新築住宅の販売戸数で割った比率の推移です。
通常は、中古住宅の販売戸数は、新築住宅の販売戸数の6倍弱ですが、2006年以降、急増しており、現在も12倍程度になっています。
直近の統計数値では、中古住宅と新築住宅の販売戸数が前月比で伸びて、住宅市場の正常化が近いと言われていますが、実際には、上の数値が異常に高く、正常化には、ほど遠いことが分かります。
今後、米国の住宅市場の正常化度合いを見る数値として、上の中古住宅/新築住宅の販売戸数比率(住宅販売レシオ)を追って行こうと思います。
【2009年7月】
中古住宅販売:524万戸
新築住宅販売:43.3万戸
住宅販売レシオ:12.1
中古住宅販売:524万戸
新築住宅販売:43.3万戸
住宅販売レシオ:12.1