2009年7月第3週 米・新規失業保険申請者数 55.4万人

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上のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Unemployment Claims

2009年7月第3週の新規失業保険申請者数は、前週よりも3万増えて、55.4万人となりました。
おそらく、自動車産業レイオフが増えた事が原因だと考えられます。

新規申請者数の四週移動平均は、15週前のピークから、9万3千250人の減少となりました。

経験則から、新規失業保険申請者数(週間)が、2万人以上減少した場合は、50%の確率で、4万人以上減少した場合は、90%の確率で、景気後退の終了が間近であると言われています。

上のグラフを見ても分かるように、新規失業保険申請者数(週間)は、景気後退の終了に先行してピークアウトする傾向があります。
従って、米国の景気後退は、既に終了している可能性が高いと言えます。

現在、失業保険の新規申請者数(週間)は、減少傾向にありますが、雇用環境の厳しさを反映して、依然、50万人を大きく超えています。

ITバブル崩壊後、2001年のピークでも、50万人未満だったことを考えると、雇用環境の回復には、前回の景気後退以上の期間を要する事が、ほぼ、確定的です。