私が注目している米国の4月の新築一戸建て住宅の販売件数は、前月に比べて0.3%増えました。
上の最初のグラフは、新築住宅販売の推移です。
新築住宅販売は、下げ止まっていますが、過去最低水準で一進一退が続いています。
二番目のグラフは、新築住宅の在庫の推移です。
4月末時点での在庫件数は29万7000戸と、前月比4.2%減となり、前年同月比では35.4%減と大幅な在庫調整が進んでいます。(日経)
このように、在庫の急速な減少によって、いずれ、新築住宅販売が大きくリバウンドすると考えられます。
新築住宅販売のリバウンドは、景気後退の終了の重要な先行指標となります。
新築住宅販売のリバウンドは、景気後退の終了の重要な先行指標となります。
三番目のグラフは、新築住宅販売と中古住宅販売の推移です。
通常は、新築住宅販売と中古住宅販売の差は少ないのですが、現在は、大きく差が開いています。
これは、景気の悪化による差し押さえ物件の急増、また、資金繰りに窮した住宅建設業者が投げ売りをしていることが、中古住宅販売の増加につながっているからです。
新築住宅販売が大きくリバウンドする前提として、このような中古住宅販売が減少する必要があります。