2009/11 米・新築住宅販売 年率35.5万戸

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米国の重要な先行指標である新築住宅販売戸数が発表されました。

2009年11月の米国の新築住宅販売は、前月比11.3%減の年率35.5万戸と、2ヶ月ぶりの減少となりました。
11月米新築1戸建て住宅販売は7カ月ぶり低水準

在庫は、23.5万戸と1971年4月以来の低水準に減少しました。(11月の販売ペースでは7.9カ月分に相当)

上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数

拡大図は、以下のリンクを開いて、2,3,4番目のグラフをクリックしてください。
New Home Sales Decrease Sharply in November

新築住宅の在庫戸数、供給月数ともに、底入れして来ましたが、新築住宅販売は底這い状態が続き、リバウンドの兆候は見えません。

今月、新築住宅販売が大きく落ち込んだのは、政府の住宅購入支援策が11月で期限切れになるために、顧客が、中古住宅の購入に大きく流れたことが原因だと考えられます。(支援策は延長が決定)

このように、依然、大量の中古住宅在庫が存在して、価格低下圧力があるために、今後も、新築住宅販売は底這い状態が続くと予想されます。

新築住宅販売は、米国の成長のエンジンである住宅投資を決定付ける要素であり、その低迷は、成長力低下につながります。