米国の重要な先行指標である新築住宅販売戸数が発表されました。
在庫は、23.5万戸と1971年4月以来の低水準に減少しました。(11月の販売ペースでは7.9カ月分に相当)
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
新築住宅の在庫戸数、供給月数ともに、底入れして来ましたが、新築住宅販売は底這い状態が続き、リバウンドの兆候は見えません。
今月、新築住宅販売が大きく落ち込んだのは、政府の住宅購入支援策が11月で期限切れになるために、顧客が、中古住宅の購入に大きく流れたことが原因だと考えられます。(支援策は延長が決定)
このように、依然、大量の中古住宅在庫が存在して、価格低下圧力があるために、今後も、新築住宅販売は底這い状態が続くと予想されます。
新築住宅販売は、米国の成長のエンジンである住宅投資を決定付ける要素であり、その低迷は、成長力低下につながります。