2010/3 米・中古住宅販売 年率535万戸

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全米リアルター協会(NAR)から、2010年3月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。


中古住宅販売戸数は前月比6.8%増加して、季節調整済みの年率換算で535万戸となりました。
今月末の住宅税控除措置の期限を前に、消費者が駆け込みで住宅購入に動いたことが、大幅増加の原因です。

上の最初のグラフは、中古住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales increase in March

ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の推移です。

3月の中古住宅在庫は前月よりも増加して、358万戸となりました。
中古住宅在庫の増加は良い兆候ではありませんが、おそらく、季節要因と考えられます。
通常、中古住宅在庫は春に増加します。

また、在庫水準は、2005年以前の平均値(200~250万戸)と比べて、依然、高い位置に在ります。

三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の推移です。
現在の販売ペースで8ヶ月分と、販売増の影響で前月よりも減少しています。
正常値は、6ヶ月程度です。

中古住宅販売が増加しているものの、依然として、中古住宅の在庫は過剰であり、これが、新築住宅販売を抑制し、結果的に、米国の低成長の原因となっていると考えられます。