2010/4 米・中古住宅販売 年率577万戸

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

全米リアルター協会(NAR)から、2010年4月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。


中古住宅販売戸数は前月比7.6%増加して、季節調整済みの年率換算で577万戸となりました。
住宅購入者向け税控除措置が4月末で終了となり、先月に続き、期限前の駆け込み需要が支援しました。

上の最初のグラフは、中古住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales increase in April

ニ番目のグラフは、2002年からの中古住宅在庫の推移です。

4月の中古住宅在庫は前月よりも増加して、404万戸となりました。
予想以上に速いペースで中古住宅在庫が拡大しています。
おそらく、季節要因だけではなく、差し押さえ物件などの影の在庫が、表面化してきたのだと思います。

在庫水準は、2005年以前の平均値(200~250万戸)と比べて、2倍近い高水準に在ります。

三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の推移です。
現在の販売ペースで8.1ヶ月分と、販売増を上回る在庫増で前月よりも悪化しています。
正常値は、6ヶ月程度です。

中古住宅の在庫拡大は、新築住宅販売を抑制し、住宅価格の低下要因となります。
さらに、今後、住宅購入者向け税控除措置の期限切れで、住宅販売数が減少するため、今年の後半は、住宅価格の低下が鮮明になってくると思います。