米国のエネルギー負債 880億バレルに相当

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TODの Euan Mearns 氏が、米国のエネルギー負債を見積もって、グラフ化で解説しています。


上の最初のグラフは、1981年から2007年までの米国における石油換算したエネルギー需給の推移です。

黒い折れ線グラフがエネルギーの消費量で、棒グラフが米国国内のエネルギー生産量で、その差がエネルギー輸入量に相当します。
棒グラフの色は、紫が石炭、青が石油、赤が天然ガス、黄色が水力、水色が原子力を表しています。

このように、米国の人口増加と経済成長に伴いエネルギー消費量は、毎年、伸びるものの、国内のエネルギー生産量は、ほぼ、一定です。
また、国内のエネルギー生産量に占める石油の割合が、毎年、減少し、それを、石炭や原子力が補っていることが分かります。

下のグラフは、米国が毎年、輸入しているエネルギー量の推移を表しています。
青い棒グラフが、当該年度の輸入エネルギー量で、赤い棒グラフが、その累積量です。
2007年時点で、その累積量は、880億バレルに相当します。

赤い棒グラフで表されている米国のエネルギー輸入という負債は、米国からの製品の輸出というエネルギー量的な返済方法ではなく、単なる「紙の負債(米国債)」という形で、一時的に相殺されています。

「この膨大なエネルギー量の負債を、米国が実際に返済することは、有り得ないだろう。」とEuan Mearns 氏は述べています。