2012/7 世界の小麦需給 在庫率 26.8% ↓

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2012年7月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より0.4%減の26.8%となりました。



供給量:665.33(-4.2%)
消費量:680.06(-2.1%)
需給バランス:▲14.73
期末在庫量:182.44(-7.5%)
期末在庫率:26.8%(-1.6ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前回からの変更点】
生産量は、単収等の下方修正からロシア、カザフ、中国で下方修正、仏・独での増産からEUで上方修正。

【需給】
生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国、インドで増産となるものの、凍害や秋から春にかけて乾燥の影響を受けた旧ソ連諸国、EUで減産となることから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量もインド等を除き前年度より減少。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
2012年1月以降、世界的に在庫が豊富な中、6ドル半ばで推移したものの、4月以降、米国で冬小麦の順調な登熟と春小麦の順調な作付け及び生育により値を下げた。5月中旬に、米国南部や、EU東部、旧ソ連諸国、豪州等での乾燥天候による作柄懸念から値を上げた後、各地の降雨により値を下げたものの、6月半ば以降、旧ソ連諸国の減産見込みや米国産とうもろこしの急騰から値を上げ、現在7ドル/bu後半で推移。