2012/6 世界のコーン需給 16.9% 在庫率 ↑

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2012年6月)によると、期末在庫率は、前月から0.4%増の16.9%となりました。


生産量:949.93(+8.8%)
消費量:923.39(+6.4%)
需給バランス:△26.54
期末在庫量:155.74(+20.6%)
期末在庫率:16.9%(+2.0ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、中国で作付面積増加により上方修正、消費量は、EUで飼料用需要増により上方修正。

【需給】
生産量は、米国で作付面積が大幅に増加することから、前年度を大幅に上回り(+20%)史上最高となること等から、世界全体でも史上最高の見込み。また、米国の飼料用需要等の回復や中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加する見込み。世界の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。米国においても期末在庫率は13.7%と前年度(6.7%)より大きく上昇。

【価格】
2012年1月以降、6ドル半ばで推移したものの、3月半ば以降、米国の作付面積が1937年以降最大と見込まれたことや、例年以上の作付けの進捗から値を下げた。4月半ば以降、中国等の堅調な輸入需要から値を戻したものの、米国産の順調な生育やブラジルの冬とうもろこしの増産等から値を下げ、現在5ドル/bu半ばで推移。